胃がんとペプシノーゲン・ピロリ菌との関係

以下の記事はペプシノーゲン法とピロリ菌に併用によって胃ガン検診の間隔を規定できるという画期的な研究成果です。

ただ検査は人の手によってなされますので・・・精度管理(どれくらい正確にできるのか?ということに関する基準を厳密にしなければならないという事を強調されています。

以下記事抜粋—————————–
三木 は厚生労働科学研究費補助金による研究 の結果、 Helicobacter pylo 万( HP )抗体価とペプシノゲン( PG ) 法を併用した胃がん検診を全国的に推進・普及させることで、胃がん検診の効率化がなされ、経済的でかつ胃がん死亡減少をもたらすことができると提案し、その際の 2 次スクリーニングとして内視鏡(極細径や経鼻)検査を推奨している.
すなわち、HP 抗体と PG 法判定の組み合わせで、 HP (-) PG (-)を A群 HP (+) PG (-)を B群 HP (+) PG (+)を C群HP (-) PG (+)を D 群とすると、慢性委縮性胃炎の進展に伴う胃がん発生数とハザード比は A 群、 B 群、 C 群、 D 群の順に有意に増加し, A 群は胃がんの低リスク群となる.
そして各群の最適な検診間隔は、 A 群で 5 年、 B 群で 3 年、 c 群で 2 年、 D 群で 1 年が妥当とし、その検診方法としては経鼻法等の極細径内視鏡検査であると結んでいる.
適切な検診間隔については今後さらなる議論が必要であるが、確かにこの計画が対策型検診で施行されれば実質的に 50%の受診率を目指す必要はなく、経済的で効率の良い検診システムとして受容される可能性はある.
胃内視鏡検診標準化研究会報告 でも、検診対象の集約と高危険群の設定を模索しており、今後の重要な検討課題としている.
ただ、このシステムが現実化しても、希望に沿わない受診者の存在 も予想され、十分な説明や行政との協力、事後管理が不可欠である.
特に、個人のリスク低減を要求される人間ドックなどの任意型検診では、受診者の希望や諸事情を重視しなければならず、施設別に胃がん高危険群の設定も含め、 X 線検査との棲み分けを考慮した適切な運営方法にアレンジする必要がある.————————-ここまで

・・・学会での発表はもっときちんとしたデータでしたが、お墨付きの会から残念ながら正式に認められなかったようで、少し控えめの上記記載となっているのだと思います。

実際の報告で自分がこれはすごいと思ったのはかなりに大規模人数で知的レベルが高い集団でピロリ(-) ペプシノーゲン(-)の場合10年間 胃がんの発生はほぼ0でした。
しかもこの実験の精度は相当に高いと思われ、今後の検診の方向性を左右する内容だと感じました。

追)2011-6 富山でのヘリコバクター学会での報告をみたいますと・・・ヘリコバクターピロリが(-)の中にヘリコバクターピロリの除菌を行った事がある場合、ヘリコバクターピロリが自然に生息できなくて居なくなった状態などいろいろな場合はあり得るのでこのヘリコバクターピロリがいない状態がもともとなのか?
諸事情ではじめはピロリ菌がいたのに居なくなったのか?この点を正確に把握して分類することがABC検診の精度を上げる重要な点であることが述べられていました。

 

 

 

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